こんにちは、理学療法士の長谷川です。
前回は改修例をご紹介しました。今回は手すりの使用例のご紹介です。
(利用者様の同意を得て掲載しています)
○手すりの使用例
この横手すりは座って入るために設置しています。
しっかりと掴まれる位置に手すりがあるため、出る時にも体が安定し動作の不安解消になっていると仰っていました。
当院は入院時から患者様の退院に向け家屋調査を行っています。その際に手すりが必要な箇所には退院までに手すりの取り付けや福祉用具を選定し、退院後から滞りなく日常生活を送れるよう調整を行っていきます。
退院後、日常生活に慣れてくると「こうしたら動きやすい」が分かるようになり、それに合わせ訪問リハビリではタイムリーに環境調整を行います。 前回の玄関手すりの改修も、自宅で生活を送っているうちに「来客が多いから、ここにあったらいいな」とご本人が感じられるようになり、取り付けることにしました。 しかし、手すりを多くつけすぎてしまうとかえって動作の妨げになってしまうこともあるので、改修を考える際は一度専門家へ相談してみましょう。
また、今回の浴槽手すりの使用方法はあくまでひとつの例です。障害や麻痺の程度により、手すりの必要な位置や形は様々です。 今回ご紹介させて頂いた一例がみなさまの生活の一助となれば幸いです。