骨折の要介護リスク
骨粗鬆症の予防には、運動療法や食事療法があります。
運動療法のおすすめは、ウォーキングです。骨は弱い刺激を数多く与えると強くなるので、ゆっくりでいいので長く継続することが大切です。また、屋外でのウォーキングは、日光によりカルシウムの吸収を助けるビタミンDが合成されますので、さらに効果があります。
食事においては、骨粗鬆症予防のために必要なカルシウムの摂取量は、1日700~800㎎です。これを食品に換算すると、牛乳ならコップ3杯以上、切干し大根150g以上、干いわし6匹以上、大豆なら納豆で15パック以上です。おすすめは、毎日の食事に1杯の牛乳摂取をこころがけてみてはどうでしょうか?牛乳が無理なら、ヨーグルト、チーズ、そのほか、小魚、豆類、小松菜、海藻類など、腸から吸収されやすいものを摂取すべきでしょう。
反対に、骨粗鬆症になりやすい、注意したい食事もあります。それは、ハムなどの加工食品(保存料 リン)や炭酸、コーヒーや即席めんです。これらを多くとると、カルシウムが体内に吸収されにくくなります。このほか、喫煙や過度なアルコール摂取もさまざまな機序で骨粗鬆症となりやすいことが指摘されていますので、摂取を控えましょう。
骨粗鬆症にならないように予防を行い、なってしまっていたらしっかり治療を行い、骨折を予防して健康な体を維持するよう心がけましょう。
家族に骨粗鬆症の方がいる場合は、骨粗鬆症になり易い体質であるといえますので注意が必要です。 「最近、背中が曲がってきた」「背が縮んだ気がする」 など、特に痛みなどの症状のない人であっても、 一度は受診をお勧めします。