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休診日
日曜日・祝日・12月30日~1月3日
ここ数年で脳神経診療に関わる環境は大きく変わってきました。特に急性期脳梗塞に対する血栓回収療法の登場により、以前では寝たきり状態に陥っていたような方が、早期の治療により社会復帰できるまで回復する事例も出てきました。昨今では、健康寿命の維持や脳疾患の予防のため、内科的基礎疾患に対する管理も重要視されています。
横浜新緑総合病院は横浜市緑区で唯一の2次救急病院です。また緑区以外の青葉区、旭区、瀬谷区、都筑区、大和市、相模原市、東京都町田市などから多数の患者様に来院していただいています。
脳血管障害(脳梗塞、脳出血、くも膜下出血)、脳腫瘍、重症頭部外傷などの入院での治療や手術が必要な疾患をはじめ、頭痛、めまい、顔面の痛み・痙攣、頭部打撲など多くの脳疾患に対応しています。
また脳疾患の再発予防に対する内科的管理については、当院でのスクリーニング検査の結果をかかりつけ医の先生方と情報共有し、疾病予防に対する連携を進めています。
当院では24時間365日対応可能な診療体制を整え、経験豊かな脳神経外科専門医が対応して参ります。脳梗塞に対する血栓回収術については脳血管内治療専門医が対応するなど、高水準な医療を提供いたします。「頭の病気になったら横浜新緑総合病院」と思っていただけるよう、地域の皆様に信頼していただけるよう努めて参ります。
2019年より当院は、一般社団法人 日本脳卒中学会より「一次脳卒中センター」(PSC:Primary Stroke Center)として認定されております。
「脳卒中・脳血管障害」、「頭部外傷」は脳神経外科医全員が適切に対応しています。
当院では主に下記疾患について扱っております。
・脳卒中(脳梗塞、脳出血、くも膜下出血)
・てんかん、けいれん発作
・頭部外傷
脳血流の状態、小さな脳動脈瘤、頸動脈や脳血管の狭窄の程度がわかります。また、脳の血流検査も行えます。
拡散強調画像(Diffusion Weighted Image、DWI)では脳梗塞の病巣を早期に発見できます。当院での脳梗塞急性期の診断は、夜間・休日も含め基本的にMRIで行っており、t-PA静注療法も適切に行えます。
・トラクトグラフィー
手足を動かす運動神経などが脳内のどこを通過しているかをみることができます。主に脳腫瘍の術前検査として行っており、合併症の無い脳腫瘍摘出術に心がけています。
・MRS(MRスペクトロスコピー)
細胞や組織の物質代謝などをみることで、脳腫瘍、脳膿瘍、脳虚血、変性疾患の診断に有効です。
手術の進行状況や、脳腫瘍と正常脳との位置関係を画面に映し、より安全な手術を支援する最新システムです。
脳腫瘍を超音波で粉砕し吸引除去する装置で、ニューロナビゲーションシステムと連動させることで脳腫瘍の摘出を安全確実に行えます。
脳腫瘍などの術中診断に有用です。
通常の顕微鏡手術の他に、以下の薬剤を用いた手術にも対応しています。
・ICG(インドシアニングリーン)
脳血管の手術(脳動脈瘤クリッピング、バイパス手術)の際に、血流のある脳血管を白く光らせる注射薬で、重要な脳血管を閉塞させないため、またバイパス血管の血液の流れを確認するために使用します。
・5-ALA(5-アミノレブリン酸)
特に悪性の脳腫瘍の細胞や組織を赤く光らせる薬剤で、脳腫瘍の摘出手術の際に使用します。この薬剤を用いることで、脳腫瘍の摘出率が飛躍的に向上し、その後の経過も比較的良好になっています。
シーメンス社製の最新の脳血管撮影装置を設置しています。通常の脳血管撮影の他に、脳血管内治療(頸動脈ステント留置術、脳動脈瘤コイル塞栓術)も可能です。
各種脳神経(運動神経、顔面神経、聴神経など)の活動を手術中に持続的に検査し、術後の合併症を最小限にするために用います。
現在、当院では、「日本脳神経外科学会データベース研究事業(Japan Neurosurgical Database:JND) 」に協力しています。
2018年1月から当院脳神経外科に入院された患者さんの臨床データを解析させて頂き、脳神経外科医療の質の評価に役立てることを目的としています。
解析にあたって提供するデータは、提供前に個人を特定できない形に加工した上で提供しますので、患者さんの個人のプライバシーは完全に保護されます。
本研究の解析に自分のデータを使用されることを拒否される方は、当事業実施責任者の脳神経外科 野田昌幸にその旨お申し出下さいますようお願い致します。
その他研究事業についての資料の閲覧を希望される方は、日本脳神経外科学会ホームページ(https://jns-official.jp/public/studyinfo)をご参照下さい。
脳神経外科医師を中心に、当センター職員全員が心がけていることです。まず第一に、標準的な診療レベルを維持しながらも、更にそれ以上の診療を提供できるように日々努力しています。
また、脳神経疾患になられた患者さまには、満足して頂ける診断や治療を提供できる事はもちろんですが、落ち着いて入院生活ができることもとても大切なことですので、そのような環境作りを心がけています。スタッフは皆明るく、仕事熱心、勉強熱心で、一人一人が皆様に信頼される大人の医療人となる事を目標に日々努力しており、その上で全員でチーム医療に取り組んでいます。
更に、他院で治療困難といわれた疾患に対しても、チーム全員が力を合わせて診療に取り組んでおり、その成果も出ています。
◎患者さま、および近隣の医療機関の先生方は、脳神経外科疾患でお困りの際には、一度当センター医師にご相談頂けましたら適切に対応させて頂きますので、宜しくお願い申し上げます。
2021年度 | 2022年度 | 2023年度 | ||
脳血管疾患手術 | 149 | 117 | 43 | |
開頭手術 | 27 | 24 | 3 | |
脳動脈瘤ネッククリッピング術 | 25 | 23 | 2 | |
脳動静脈奇形摘出術 | 2 | 1 | 1 | |
血管内手術 | 104 | 87 | 31 | |
経皮的脳血栓回収術 | 52 | 35 | 7 | |
経皮的脳血管形成術 | 10 | 13 | 2 | |
脳動脈瘤コイル塞栓術 | 13 | 26 | 9 | |
内ステント併用 | 6 | 14 | 1 | |
頭蓋内動脈形成術 | 2 | 2 | ||
経皮的頸動脈ステント留置術 | 23 | 10 | 13 | |
脳動静脈奇形・硬膜動静脈瘤塞栓術 | 4 | 1 | ||
その他手術 | 18 | 6 | 9 | |
植込型心電図記録計移植術 | 4 | 4 | 4 | |
体外ペースメーキング術 | 14 | 2 | 5 | |
腫瘍系疾患手術 | 26 | 12 | 3 | |
脳腫瘍摘出術 | 20 | 9 | 3 | |
脳血管塞栓術 | 6 | 3 | ||
頭部外傷手術 | 103 | 84 | 54 | |
脳内血腫除去術 | 開頭 | 20 | 11 | 7 |
内視鏡下 | 7 | 3 | 2 | |
硬膜下血腫除去術 | 2 | 2 | 7 | |
硬膜下血腫穿孔洗浄術 | 65 | 62 | 36 | |
硬膜外血腫除去術 | 1 | |||
脳室ドレナージ術 | 9 | 5 | 2 | |
その他の手術 | 56 | 62 | 14 | |
水頭症手術 | シャント | 22 | 24 | 8 |
脳室穿破 | 2 | 3 | ||
脊髄ドレナージ術 | 6 | 12 | 2 | |
微小血管減圧術 | 2 | 2 | ||
減圧開頭術 | 12 | 9 | 3 | |
頭蓋骨形成術 | 10 | 10 | 1 | |
脳膿瘍排膿術 | 2 | 2 | ||
総計 | 334 | 275 | 114 |
野田 昌幸
のだ まさゆき
役職 | 脳神経センター長 脳神経外科部長 |
---|---|
資格 |
日本脳神経外科学会専門医 医学博士 |
メッセージ | 2016年4月より脳神経外科に勤務することになりました。過去には主に脳血管障害、脳腫瘍を中心に診療して参りました。主に開頭手術をした患者さんの診療を行っていましたが、ここ4年間は脳血管内治療の診療に従事する機会も増え、脳血管内治療の専門医を取得いたしました。血管内治療と開頭手術にはそれぞれの利点や欠点がありますので、患者さんにとって有益な治療法を提供・選択していただけるよう、今後も地域医療に貢献していきたいと考えています。 よろしくお願いいたします。 |
竪月 順也
たてづき じゅんや
役職 | 部長 |
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資格 |
日本脳神経外科学会専門医 日本脳神経血管内治療学会専門医 日本脳卒中学会専門医 日本脳卒中の外科学会技術認定医 臨床研修指導医 緩和ケア研修会修了 難病指定医 身体障害者福祉法指定医(肢体不自由) |
メッセージ |
2024年7月より脳神経外科で勤務することになりました。 これまで横浜市立大学および関連施設にて、脳神経外科の診療にあたってきました。脳神経外科疾患のなかでも、脳血管障害に対する開頭手術と脳血管内治療を専門としています。患者さんの状態によって、開頭手術と脳血管内治療のどちらが最適かを判断し、患者さんのご希望に寄り添いながら診療を行っていきます。 なにとぞよろしくお願いします。 |
野中 大伸
のなか もとのぶ
役職 | 医長 |
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資格 |
日本脳神経外科学会専門医・指導医 日本脳卒中学会専門医・指導医 脳卒中の外科学会技術認定医 日本神経内視鏡学会技術認定医 日本がん治療認定医機構 がん治療認定医 臨床研修指導医 難病指定医 医学博士 |
メッセージ |
2024年4月に、高知県から移住してまいりました。 これまで高知大学や関連病院で、主に開頭術に携わってきました。 2021年から2022年にかけて米国コーネル大学脳神経外科頭蓋底部門でfellowとして従事し、Weill Cornell Medicine Skull Base and Microneurosurgery Outstanding Fellow Award 2022 を受賞しました。帰国後は通常の開頭術の他、耳鼻科との合同手術などの頭蓋底手術も実施しておりました。 【専門領域】
これらの疾患に関連した診断、内科的治療もしておりますので、お気軽にご相談ください。 |
海老原 研一
えびはら けんいち
資格 |
日本救急医学会 救急科専門医 難病指定医 |
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月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | |
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午前 |
野田昌幸
|
作山りさ |
竪月順也 |
野田昌幸
|
野中大伸 |
第2・4野田昌幸 |
山田翔大 |
日医大 |
富田恵美 |
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竪月順也 | ||
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午後 |
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担当医 |
第4鈴木龍太● |
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