胆石症
①胆石症とは
胆石は現代人に増えている病気で,現在の日本人の10人に1人が胆石を持っていると言われ,珍しい病気ではありません。以前は女性に多い病気と言われていましたが,最近では男性の方が多いとも言われております。食後に右肋骨の下やみぞおち,右背部が痛くなることが特徴です。胆嚢の場所や働き,胆石が引き起こす症状,検査方法,治療についてわかりやすく10分程度の動画(その1)にまとめてみました。
またよく患者さんから『なぜ胆石ができるのか?』『胆嚢はなくても大丈夫?』などよくある質問に対してもわかりやすく解説しておりますので,一度ご覧ください。
【健康講座動画:知っておいた方が良い胆嚢の病気】
胆石に関係する怖い病気としては急性胆嚢炎があります。
胆石が胆嚢の出口に詰まることで胆嚢が壊死する(くさる)病態です。
②当院の治療について3つの特徴
1.早期手術を推奨
- 急性胆嚢炎は発症早期に腹腔鏡手術を行うことが推奨されております。
そのため,来院されて速やかに手術を行うことが大切となってきます。ガイドラインに沿った早期手術を以前から当院は行なっております。炎症のない胆嚢とは違い,急性胆嚢炎の腹腔鏡手術は難易度が上がると言われ,いかに多くの急性胆嚢炎の手術を経験しているかが大切となってきます。当院ではここ7年で急性胆嚢炎手術を200例程度行なっております。
(2015年4月〜2022年6月)
2.専門医による手術
- 当院では内視鏡技術認定医(腹腔鏡手術)が4名在籍しており,より安全に腹腔鏡手術
を行うことを努めております。
なぜ急性胆嚢炎手術を早期に行なった方が良いのか、当院でのより安全な腹腔鏡手術の現状を10分程度の動画(その2)にまとめてみましたので、ご参考にしてみてください。
【健康講座動画:怖い病気である急性胆嚢炎について】
3.消化器内科と外科の連携
- 胆石が胆嚢内から総胆管へ落石することも珍しくありません。落石した総胆管結石は消
化器内科が内視鏡(胃カメラ)にて治療することが多いです。当院の消化器は内科外科の隔たりをなくすべく,消化器センターという形で診療をおこなっております。総胆管結石を認めた場合,胆石の術後に内視鏡治療が必要な場合など速やかな連携をとりながら治療をしております。
③入院期間について
~2泊3日より対応しております~
- 何度も炎症を繰り返している胆嚢や急性胆嚢炎では入院の期間が延長します。
胆嚢の状態によって入院の期間はご相談させて下さい。
診療予約は電話でも可能です。ご気軽にお電話ください。