フリーワード

診療科

用途から探す

受付時間

【午前】7:30~11:30
【午後】原則予約制

診療時間

【午前】9:00~13:00
【午後】14:00~17:00

面会時間

テレビ面会実施中

休診日

日曜日・祝日・12月30日~1月3日

疾患・症状

  • youtube
  • line
  • x
  • インスタグラム

脳梗塞

  • 〇脳梗塞とは?
     脳梗塞とは、脳を栄養する血管が閉塞してしまい、脳細胞が死んでしまった状態です。脳梗塞の部位により、様々な症状を来します
    一旦、脳梗塞に陥ると、その部分は神経細胞が死んでしまっているため、症状を改善させることは困難です。脳梗塞の原因としては、大きく分けて2通りが考えられます。

  • 【原因①】血栓症・・・動脈硬化により血管の内腔が狭窄を起こし、徐々に血管を閉塞して脳梗塞を引き起こします。
    【原因②】塞栓症・・・血液のかたまりや動脈硬化などのかたまりがちぎれて血管内を移動し、先の血管を閉塞します。

(動脈硬化・血栓症イメージ)

 高血圧、糖尿病、高脂血症で動脈の壁が傷つき、その部分に脂質や血液の固まりがつきやすくなります。こうして、血管の壁が部分的に徐々に厚くなり、血管の内腔が狭くなる状態を動脈硬化といいます。脳の血管の動脈硬化が進み、それにより狭窄したり閉塞してしまうと、血栓症を発症します。また、不整脈や頸動脈の狭窄があると、血栓を形成して、塞栓症を発症します。

 

○症状
壊死した領域によって、様々な症状を呈します。
①麻痺
脳梗塞と反対側の運動障害がみられます。
②感覚障害
麻痺と同様に反対側の感覚低下がみられます。場合によっては、痛みを感じることもあります。
③失調
ふらつきなどの平衡障害がみられる。関連してめまいが起こる。
④構音障害・嚥下障害
ろれつが回らなかったり、飲み込みが悪くむせるようになります。
⑤高次機能障害
失語(言葉が出てこない)、半側空間無視(空間の左 右どちらかを認識できなくなる)などの症状がでます。いずれの場合も、重症になるほど意識障害が強くなり、場合によっては、生命に関わります。

○検査
 脳卒中を疑った場合、頭部CTや頭部MRI検査を行います。発症後まもなくは、脳梗塞の部位を特定することができないこともありますが、症状から脳梗塞を疑い治療を開始します。 また、脳梗塞の型によっては、頸動脈あるいは心臓の超音波検査を追加します。

(ここに卒中のMRとそれ以外を対比させて分かりやすくするか?)

 

○治療と経過
脳梗塞に一旦陥ると、症状を改善させることは困難です。脳梗塞を治癒させる治療法はありません。しかし、発症からまもない超急性期であれば、血栓を溶解する点滴薬が使用可能です。また、塞栓症で脳の太い血管が閉塞した場合は、カテーテル治療で詰まった血栓を除去します。いずれも脳梗塞を治癒させるわけではなく、詰まった血管を再開通させることが目的ですが、奏功すると劇的に症状が改善します。ただし、リスクの伴う治療法なので、適応を厳格に見極めながら行います。

  • (カテーテル治療イメージ)血栓を絡めとって血流を回復します
  •  上記のような超急性期治療の有無にかかわらず、脳梗塞が増悪しないように全身管理を行います。点滴を行い、その後、抗血小板薬あるいは抗凝固薬を内服します。急性期に、梗塞部位が一過性に腫れるため(脳腫脹、のうしゅちょう)、全身管理を行っていても、一時的に症状が悪くなります。脳梗塞が広範囲に及ぶと、脳腫脹のため脳ヘルニアとなり、生命に関わることがあります。状態によっては、手術を検討します。慢性期は、危険因子をできるだけ改善させるように、高血圧や高脂血症の治療薬を内服したり、適度な運動を心掛けるなどが第一となります。頚部の頚動脈や頭蓋内の血管狭窄が高度で、脳梗塞の原因となっていると考えられる場合には、頚動脈内膜剥離術、バイパス手術、ステント留置術、血管形成術が必要となることもあります。また、塞栓症の場合、抗凝固療法だけではなく、心臓の手術を検討することもあります。
     意識障害、麻痺が高度な場合、寝たきりとなる可能性が高く、肺炎などの全身合併症により生命に関わることもあります。

対象の診療科
TOP