尿失禁
尿もれのことをさします。さまざまなタイプに分類され、それぞれ治療法が異なります。内服薬で良くなることもありますが、場合によっては手術が必要なことがあります。当科では手術治療は行っていないため、当院婦人科や他院にご紹介をさせて頂いています。
- 腹圧性(ふくあつせい)尿失禁:咳やくしゃみをした時や重い荷物を持った時などお腹に力が入った(腹圧がかかった)時に尿がもれます。出産歴のある方や高齢の女性に多いです。骨盤底筋の体操や内服薬を試みて頂きますが、改善が見られない場合は手術を検討します。
- 切迫性(せっぱくせい)尿失禁:玄関のドアノブや水に触れた途端などに急に尿がもれます。過活動膀胱のひとつの症状として起こります。内服薬で治療します。
- 混合性(こんごうせい)尿失禁:上記の二つともあてはまるタイプです。
- 溢流性(うつりゅうせい)尿失禁:尿がうまく出せず、膀胱に尿が多く残っている(残尿)状態では尿道から常に尿があふれて尿がもれます。残尿が多い原因を診断し治療を行います。
- 機能性(きのうせい)尿失禁:足の不自由な方など移動がスムーズに出来なかったり、洋服を脱ぐのに時間がかかって、トイレで排尿する前に尿が漏れてしまいます。リハビリを行ったり、内服薬で治療します。