そけいヘルニアセンター1周年記念特集
一周年を迎えて~外科・消化器外科 平山より~
このたび、そけいヘルニアセンターは、開設1周年を迎えることができました。
皆様方の暖かいご支援とご協力のおかげと深く感謝しております。この1年間、多くの患者様をご紹介頂きましたこと、感謝申し上げます。
今後も、皆様との連携を大切にし、地域医療の向上に貢献出来るよう努めて参ります。引き続きご指導ご鞭撻の程、宜しくお願い致します。
80%を超える腹腔鏡下手術~患者様に最適な治療を~
※2024年8月現在、手術までの待機期間は2週間ほどです
当院は236床の中規模病院ながら多くのそけいヘルニアの手術を実施して参りました。特に「そけいヘルニアセンター」開設後1年間の手術数は203件となり、神奈川県有数の実績となりました(2023.10.1-2024.9.30にて集計)手術は80%以上が腹腔鏡治療となっております。腹腔鏡治療の最大のメリットは、お腹を大きく切らずに済むために回復が早い点が挙げられます。
当院では昨年より日帰り治療を始めましたが、日帰りが可能になったのも腹腔鏡により患者様の負担が少なくて済むためです。
場合によっては鼠径部切開法で手術するケースもございますが、様々な選択肢から、患者様にとってベストな方法で治療致します。
良性疾患ではあるがQOLは下がる~オペまでの待機期間は短く~
そけいヘルニアは良性疾患であり、嵌頓などを起こさない限り、命に関わる可能性は低いですが、徐々に大きくなります。その一方、医療機関を受診するほどに症状が進行した患者様は、日常生活に不便・不快を感じており、嵌頓のリスクも高まりますので、手術治療までの日数は極力短縮するべきだと考えています。当院は初回の外来で術前検査を終了させ、原則2週間以内に手術も実施しています。
指導医レベルのそけいヘルニア専門医が2名在籍~どちらかが必ず手術に入ります~
当院は「日本内視鏡外科学会 技術認定医(ヘルニア)」2名を擁し、どちらかが必ず手術に参加致します。本資格は「腹腔鏡手術に携わる医師の技術が高い基準に基づいて評価され、後進を指導するにふさわしい水準を満たしている者」であることを認定するものですが、全国的にも資格保持者が少ない状況です。(神奈川県内:有資格者13名※2024年8月時点)
困っているけど一歩踏み出せずにいる方のお役に立てれば!
クリニックで診療されている先生方より、「こんな患者様も紹介して良いの?」「紹介すると迷惑じゃないかな?」というご心配の声を頂きます。具体的な例として・・・
- 「無症状でまだ小さい」
- 「ご高齢で手術できるか・・・」
- 「既往がたくさんある」
- 「抗凝固剤を内服している」
などなどが挙げられます。
大丈夫です!
嵌頓を起こす前の根治が理想ですし、そけいヘルニアを疑う症例でしたら、どんな方でもお気軽にご相談下さい。消化器以外も備えた総合病院ですので、あらゆる角度から先生方のご期待に沿えるよう尽力致します。
総合病院で受ける安全な日帰り手術
昨年度より開始した日帰り手術も着々と手術実績を積み上げまして、徐々に希望される方が増えてきております。日帰りご希望の方は、原則平日の午前中に手術を実施し、術後は3時間程度休憩頂いた後、夕方にはご帰宅頂いておりますが、いまのところ問題なく経過しております。「お子様のご都合で自宅に帰らなくてはいけない」「病院のベッドでは眠れなので帰宅したい」など、患者様からのご要望がありましたら極力対応して参ります。お気軽にご相談下さいませ。
次なる技術認定医を目指して
当院では技術向上を目指して、技術認定医の育成にも力を入れております。現在、宮島医師が日本内視鏡外科学会 技術認定医(ヘルニア)の3人目を目指して日々研さんを行っております。
そけいヘルニアでお困りの方は是非一度ご相談下さいませ。
【患者様から】
TEL:045-984-2400
【紹介状をお持ちの方・医療機関から】
TEL:045-984-6216